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コクヨ(KOKUYO)とぺんてるの仁義なき戦い 続報

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最新記事(2022年9月30日更新)コクヨVSぺんてる エピローグ編はこちら

以前コクヨ(KOKUYO)とぺんてるが繰り広げている仁義なき戦い、通称「KP戦争」について解説いたしました。今回続報があったので、そこを突っ込んで解説いたします。

  • 業界第2位の「プラス」がぺんてる株の買い付けへ(ぺんてるの味方)
  • ブチギレたコクヨは、株の買い付け価格をUP(3,500→3,750円)

泥沼化しそうなこの抗争劇です。

チックちゃん
チックちゃん
やっぱり何が起きてんのかわかんない

って人のために、今回も5分でわかる解説をいたします。

KOKUYO(コクヨ)とぺんてるは何で戦ってるかを簡単解説巷をにぎわす、コクヨとぺんてるの買収劇。よくわからないという方のために、簡単な解説をしています。それぞれの因縁、何でコクヨはぺんてるを欲しがるか等が5分でわかる構成となっています。...

決着編はコチラです

コクヨとぺんてる 仁義なき戦い|終結編 プラス大勝利?コクヨのぺんてるへの買収劇がついに決着を迎えました。 最新記事(2022年9月30日更新)コクヨVSぺんてる エピローグ編はこちら ...

コクヨとぺんてるで起こっていること(前回のおさらい)

たびたびニュースに出るコクヨとぺんてる。両社に起こっているのは、ざっくり以下のようなことが起こっています。(おさらい:コクヨとペンテルは何で争ってんの?

コクヨ
コクヨ
ぺんてる君、提携するぞ

ぺんてる
ぺんてる
拒否!して欲しいなら株主になってみなよ(売ってない※から無理だけどw)

コクヨ
コクヨ
株が買えなければ、、、株主を買えばいい。。。

コクヨ
コクヨ
おはようぺんてるの諸君、筆頭株主(37.8%)のコクヨだ!!

ぺんてる
ぺんてる
何やと?でもウチはプラスさんと仲良くするんだ。

コクヨ
コクヨ
よろしい、ならば戦争だ!!今後50%まで買い進める※※ので、ヨロシク!!

という流れで、コクヨがぺんてるを手に入れるため、ぺんてる株を買い漁っている、というのが前回の内容でした。

※ぺんてるは「非上場株式」で一般の人や会社は、ぺんてる株を購入することができません。そのためコクヨは株主(投資ファンド)を買収して、実質ぺんてる株を手に入れたのです

※※TOB(株式公開買付)と言われる手法で買い進める方針です。TOBとは、株主に直接「この金額で買いますよ」と宣言して、株式市場外で直接やり取りする手法です。

コクヨとぺんてるで起きていること(プラスの登場)

今回はここからさらに自体は進展します。第3者である「プラス株式会社」が大きな役どころとなって物語は展開します。

プラス株式会社の企業情報

前回出てきた2社、コクヨとぺんてるに比べ、あまり馴染みのない「プラス株式会社」。しかしこの会社は、知る人ぞ知る巨大文具メーカー(売上高1772億円:業界第二位)だったのです。

有名な商品としては、ハサミやのり(Pritt)があります。

チックちゃん
チックちゃん
あー何か見たことあるわ。これプラスってとこのなんだ。

とお思いの方も多いのではないでしょうか。

しかし何と言ってもこの会社、実はあの「アスクル」の親会社なのです。社会人の方にはお馴染みの、オフィス用品の通販会社の先駆けであるアスクル。元々はプラスの通販部署だったものが独立して業務拡大(売上高:3874億円)したものだったのです。

チックちゃん
チックちゃん
かなり大きな会社だね。コクヨもうかうかしてらんないんだ。

コクヨとぺんてる、プラスの愛憎劇

そんなプラス株式会社ですが、今回この買収劇では、ホワイトナイト(白馬の騎士)役として登場します。

ホワイトナイトとは、敵対的買収(意に沿わない買収)をされている企業に手を差し伸べて、資金援助や株の引き受けをする、文字通り白馬の王子様的な味方のことです。

※今回登場人物のイラストが変わりますがあしからず

2019年11月19日

ぺんてる
ぺんてる
ヤバイよ。コクヨが本気出して乗っ取りにきたよ。助けてー、プラスえもんー。

プラス
プラス
しょーがないなぁ。じゃあ僕も3,500円で株を買い取るよ。でも君のトコの経営に興味はないから、33.4%までしか買わないよ。でも20%集まんなかったら旨味ないし、この話は無かったことにするよ。

ぺんてる
ぺんてる
さすがプラスえもん(なんでや、阪神関係ないやろ

元々秘密裏にプラスとの提携を進めてきたぺんてるですので、この提案は経営陣の意図に沿った最高のものでした。

絶対売らないであろう創業者や従業員持株会などを含めて、20%程度プラスが買い集めれば、コクヨの買収(50%以上の株式取得)を阻止できると思ったぺんてるでしたが。。。

翌11月20日

コクヨ
コクヨ
倍プッシュだ…!

ぺんてる
ぺんてる
え?

コクヨ
コクヨ
狂気の沙汰ほど面白い…!買付価格を引き上げてでも買収する。3,750円で引き受けよう。

というように何とコクヨは、買取価格をさらに引き上げてまでぺんてる株をかき集め始めたのです。

ぺんてる経営陣の意見に賛同している株主も、250円高い買取金額を提示されればコクヨに株を売却することも十分考えられます。

  • 仁義でプラスに売る・そのまま保有を続ける か
  • 利を取ってコクヨに売却するか

株主の動向も注視されます。

プラスの狙い (ヤシロの予測)

なぜ今回プラスがホワイトナイトに手を挙げたのか?を少し考察していきます。

プラスは前々からぺんてると提携関係を築いてきていました。もちろんそれも一つの理由だと思いますが、実はプラス社には次のような狙いがあったのではないか?と考えます。

成功した場合

  • ぺんてるの議決権をある程度握ることができます。発言権は強くなりますし、より深い提携を築いて、海外販路を有利に使うこともできる利点があります。
  • また、ホワイトナイトを務めたということは、内外のイメージをアップできます。

 

失敗した場合

  • コクヨが投資ファンドを買収した時、ぺんてる株を1株3,000円で入手したと言われています。そのため3,500円という買取金額は、「相当奮発した額」(M&Aに詳しいアナリスト)と見られていましたが、今回プラスが入ってくることでさらに買取金額を上げざるを得なかったことは、コクヨにとって大きな痛手だと思われます。
  • つまり、コクヨのお財布にダメージが残るとともに、今回の経緯からコクヨの評判は毀損されかねません。

どちらに転んでも、自分の利(相手の損)になるのです。業界2位のプラス社にとって、第1位に躍り出るまたとないチャンスですね。

ヤシロくん
ヤシロくん
ここまで見越してホワイトナイトに名乗りあげたんなら、プラス。。恐ろしい子。。。。

まとめ

コクヨのぺんてる買収劇の続編を解説しました。

まとめると

  • コクヨはぺんてるを買収したい
  • 買収されたくないぺんてるは、業界2位のプラス社に助けを求める
  • 買収したいコクヨは、株の買取価格をさらに引き上げる

という流れです。これ以前の流れをまとめた記事もありますので、そちらも是非読んでみてください。

また、ことの顛末をまとめたコクヨ-ぺんてる戦争の決着記事も見ていただくとよくわかりますよ。

非常に愛憎もつれる企業買収劇。(はたから見る分には)非常に面白いですね♪

働き方改革で残業代が減らされ、同一労働同一賃金制で各種手当が削られそうな今、サラリーマンは投資をして生きていかなければ、食べていけない時代がきっと来ます。

そんなとき、投資先企業のこのような背景をしっかり知っておけば、株式投資にとても役に立つこと間違いなしです。

これからも有益な情報をどんどん発信していきますので、お楽しみに!!

チックちゃん
チックちゃん
投資なんてどうすればいいかわかんない

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yashiro
30代半ばの子持ちサラリーマンです。 仕事はそこそこ 各種生活の知恵などは自信ありの筆者です。 同じ30代の皆様に送る 節約系お役立ちサイトを立ち上げ いろんな情報を共有できればと思い、開設しました。 貯蓄 投資 節約術 など、 管理人が「これは!」と思ったネタを各種提供していきます!! ページ上部の「自己紹介」に、ブログ名の由来なども含めた 経歴を載せているので、そちらもぜひご覧ください Twitter(@yashiroHighness) インスタ(@yashiro.highness)もよろしくお願いします。