家に「買ったけど読まずに積まれている本」がたくさんある。俗に「積読」と言われるこの現象、この状態になっている人って多いと思います。
この記事では、そんな積読状態が続いている方へ、積読を解消するたった一つの簡単なコツを、昨年160冊の本を読んだ筆者がわかりやすく解説していきます。
実際に、小学生以来本を最後まで読み切ったことがない超読書苦手な妻でも、この方法を試してから、気軽に本を開くという習慣が身につきました。
巷にある「読書術」とか「速読法」なんかより、はるかに即効性が高く、簡単なのでぜひ試してみてください。
この記事を読めば、積読状態の本の情報があなたの知識に加わっていくでしょう。
積読に悩む人へ、知ってもらいたい情報(朗報)
ということで悩んでいる方に朗報です。そのことで悲観する必要は全くありません。
アメリカの大手出版社の統計によると、購入された本のうち、
- 最後まで読まれる本は、全体の約5%程度。
- 買って一度も開かれない本も、全体の70%も存在する
という結果が出ています。(参考記事)
つまり、
- 本なんて、ほぼ読み切られないもの
- 本を開くだけで、上位30%になれる
ものなのです。
本を読み切れない、積読してしまう。という悩みはほとんどの人に共通するものであり、本のページを開くだけで7割の人よりも優位に立てるんです。
そう考えると、気が楽になりませんか?
積読を解消するたった一つのコツ
積読を解消するためのたった一つのコツ、それは
目次を見て、興味をひかれたところから読む
ということです。本の真ん中や終盤からでもOKです。
皆さん本をまじめに最初から読みすぎなのです。
とにかくどこからでもいいので「おっ?」と興味を惹かれたところから読み始めることが唯一の、そして最大のコツなのです。
ぜひ一度ご自宅に積まれている本でやってみてください。
と疑う方へは、この「途中から読み始めること」が積読解消になる3つの理由を解説します。
理由1:視覚的効果がある
本を途中から読むということは、ある程度ページが進んだ部分を開くことになります。
すると人間の脳は不思議なもので、
と錯覚を起こし、読書に対するアドレナリンを出し、どんどん読み進める指令を出すのです。
結果、ストレスなく本を読み進めることができますし、
と興味がつながった未読の最初の部分も虫食い式に読むようになり、最終的には読了することができるのです。
理由2:中盤は興味を惹かれて読みやすい
本は、大まかに「序盤」「中盤」「終盤」の3部構成でかかれています。
このうち序盤には、本の前提条件や目的をつらつら書かれていてダルいですし、終盤には結果論的な事柄やシメのあいさつやらが書いてあり、何のことかわかりづらいです。
つまり興味を惹かれたり、内容が濃いのは本の中盤なのです。
当然興味を惹かれる箇所が多い分、読みやすいということが想像つきます。
歴史の勉強でも、序盤の縄文・弥生の部分より、中盤の戦国や幕末などの時代のほうが興味を惹かれる人が多いでしょう。(縄文・弥生ファンのかたは、すみません)
そこに書かれている内容のほうが、とっつきやすく読みやすいと思います。
読書もそれと同じで、興味がひかれる「おいしい」部分を最初に読むことで、すっと読み進めることが容易になるのです。
そのうえで気になれば、前提条件などが書いてある序盤部分を読み返せばいいのです。
理由3:そもそもの本の役割を満たしてる
これだけ言っても
と思うかたもいるかもしれません。
しかしそもそもの本の役割を考えてみましょう。
とりわけ積読になりやすいビジネス書などの書籍を買う目的は、「知識を得ること」なはずです。
であれば、例えほんの一部であっても、それがほんのどの部分に書かれていたとしても、そこから少しでも自分に身になるものがあれば、それで「本の役割」は達成されていることになるのです。
というか、「本」のメリットの一つが「好きなところから(だけ)読める」だと私は考えます。
例えば知識を得るための手段としては、本以外に「直接誰かから話を聞く」ということがありますが、話を聞いてる途中で
なんてことは言いづらいですよね?でも本なら簡単にできるんです。
つまり、
「本を途中から読み始める」ということは、「本の役割を満たしつつ本のメリットを最大に生かす」最高の読み方
といえるのです。
番外編:小説とかにこのコツは使える?
確かに一見小説など物語系はこの方法は適さないように思えます。
しかし、文を書くことを生業とする小説家・作家の力をなめてはいけません。
例えどの部分を読んだとしても、彼らは読者に興味を持たせるだけの文を書く能力・テクニックを備えています。
物語の中に読者を引き込ませるのが小説側の仕事です。
途中をチラッと読んで(何かダメそう)と思った作品は、そもそもあなたと作者・作品との価値観が合ってなかっただけなのです。
きっと最後まで読んでもしっくりこず、時間の無駄になるだけです。
でもそれは決して無駄なことではありません。
あなたと相性の悪い作者のあぶり出しができたのですから。
実践編:読書習慣のない妻に本を読ませてみた
この方法を、小学生の「ごんぎつね」以来本を読み切ったことがない妻に実践してもらい、効果があるかを検証してみました。
使った本は、手元にあった本当の自由を手に入れる お金の大学を読んでもらいました。
結果は、2日で読破!!
驚くほど簡単に、本を読み終えることができたのです。
興味を惹かれたのは「マイホームより賃貸をおすすめする理由」らしく、ここから読み進めて、そのコーナーを読み終えてから最初から読み進めたそうです。
確かにイラストも多く、そこまでページ数も多くない本(272ページ)でしたが、読書習慣が全くない人間が読了するにはハードルは決して低いものではなかったはずです。
やはり、この方法は非常に効果的だということがわかります。
まとめ
積読を解消するためのたった一つのコツは
目次を見て、興味をひかれたところから読む
ことです。それが有効な3つの理由は
- 視覚的効果がある
- 中盤は興味を惹かれて読みやすい
- 本の役割を満たしてる
本というのは、決して最初から順番に読む必要はないのです。
邪道と思わず、ぜひ皆さんも途中からガンガン読んでみてください。