この記事では、誰にでも簡単にわかるダウ平均株価の算出方法を解説します。
今まで本ブログで「米国株はオススメ」「一株から買えるからお手軽」なんて言ってましたが、
と誤解する声が多数寄せられました。
が、実際の株価はダウ銘柄で1番高いボーイングでも340ドルそこそこ(2019年10月現在)。1番安いファイザー(医薬品)なんて36ドル、大体4000円で買えちゃうんです。
今回はそう言った「ダウ平均株価」の誤解を解くため、その算出方法を簡単に解説します。
ダウ平均株価の誤解が解けて、米国株をもっとみなさんが身近に感じられますように
ダウ平均株価に潜む罠 実際そこまで高くない
ダウ平均株価ってよく聞く言葉です。
株をやる人もやらない人も、聞いたことない!!って人はいないと思います
「ダウが年初来高値を更新しました」
「ダウ工業平均株価指数が、暴落しました」
なんて言葉は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
最近ですと26000ドルを越すなど(2019年10月現在)、非常に高い値段をつけています。
先日こんな会話になりました
出展:投資の森
誰にでも簡単にわかる 正しいダウ平均株価の計算方法
ダウ平均株価の計算式は、以下の通りです。
ダウ平均=(ダウ銘柄①+銘柄②+・・+銘柄㉚)÷ 除数
この除数は変化していってて、例えば06年12月やと「0.1248」やったんや。
そもそもダウ平均株価とは?そのなりたち
ここでいうダウ平均株価は、正式名称をダウ ジョーンズ工業平均と言います。チャールズ・ダウさんが19世紀後半に考案したもので、今でも脈々と受け継がれている歴史ある株価指数です。Wiki解説はコチラ
実はダウ指数は他にも色々種類があるのですが、ニュースでよく聞く「ニューヨーク ダウ」「ダウ平均」というとこのことを指します。
これはアメリカの代表的な超巨大株式会社30社の株価から算出される値です。
そして実はこの30社の顔ぶれは、その時々によって変わっています。
1896年に算出が開始されましたが、当時から現在まで残っている銘柄は「0」なのです。(2018年までゼネラル・エレクトリックが残っていましたが、現在脱落)
つまり旬な30社が入れ替わり立ち代わりして、ダウ平均株価を構成しているのです。
入れ替わりがある影響は
入れ替わりがあるので、「除数」というのがあるのです。どういうことか考えていきます。
簡単にするため、ダウ平均株価をA社とB社の2社で構成していると仮定し、単純に2で割った値をダウ平均としたものとします。
A社の株価が100ドル、B社の株価が300ドルとします。
この時のダウ平均株価は、(100+300)/2=200ドルになります。
ところが翌日A社が経営不振でダウの採用から外れ、代わりにC社が構成銘柄に入ってくるとします。
この時のC社の株価を50ドルとしましょう。
そうなったらその日のダウ平均株価は(300+50)/2=175ドルになります。
前日から12%も一気に暴落します。市場は大混乱です。
景気や企業の業績に変化がないのに、銘柄が代わっただけで平均株価がかわってしまったら混乱を招きますし、そんな指数はとてもじゃないですが使えません。
そこで出てくるのが「除数」です。
割り算の分母が「2」であるのがおかしくなる原因だと考えたダウさんは、
「そうだ!分母を変えればいいんだ!」とひらめきます。
つまり、入れ替わる前後で平均株価が変わらないように分母を調整したのです。
この場合だと、
(100+300)/2 =(300+50)/X
これを解いて、
X=1.75
このXが「除数」になります。
これで、A社がC社に代わって以降はこの除数で割って計算することとなります。そうすれば、入れ替え前後で突然の暴落・暴騰が防がれますし、市場も混乱を起こしません。
株式分割があったり、銘柄が増えたり減ったりしても、この方式だと全てに対応ができるのです。
当然この「除数」は日々変化しており、2019年10月現在は、約0.1474となっています。
ダウ30種 銘柄の入れ替え
ダウ平均株価というのは、たった30社の平均で構成されています。そして、その30社というのは、優良企業が多いアメリカの中でもトップオブトップ。頂点に君臨しているといっても過言ではない30社なのです。
そしてその平均というのは、当然のことながら順調に伸びているのです。(過去30年のダウチャート)
つまりここに採用されていたり、それに準じる銘柄を買うことによって、資産を着実に増やしていけるのです。
「でもどうやって変えばいいかわかんないよ」って方は以下の記事を参考にしてみてください。意外と簡単に買うことができますよ♪
まとめ
今回は「ダウ平均株価」の計算方法について解説してきました。
決して一株が200万円を超えるような銘柄ばかりでない
意外と身近な値段で買えるということ
がお分かり頂けたと思います。
実は日経平均株価も同じように225銘柄で構成されていますが、割り算の分母は225ではありません。同じような計算方法ですが、一つ面倒な計算を含むので、ここでは割愛します。こちらのHPに解説が載っているので、参考にしてください。
身近に感じてもらって、もっと米国株投資家が増えてくれることを願っています。
まずは第一歩として、証券会社の口座を持つのはいかがでしょうか?オススメはSBI証券とマネックス証券です。