2020年3月現在コロナショックの暴落相場で、ネット証券会社の口座開設数が急増しています(出典:2020/3/26 日経新聞記事)
と言う声を多数聞きます。
証券会社にはCMなどでよく聞く野村證券や大和証券などの大手証券会社(総合証券)と、ネット証券会社があります。
ヤシロのオススメは、断然ネット証券です。
この記事では、
- ネット証券と大手証券会社との違い
- ネット証券会社が安心できる理由
を徹底解説します。
そしてそのネット証券の中でもオススメな証券会社もご紹介!!
これを見れば、とても賢くムダなく投資が始められますよ。
ネット証券会社と大手証券会社の違い
ネット証券と大手証券の違いは主に4つです。
- 知名度
- 手数料
- 営業マンからの情報
- IPO
1.知名度
大手証券会社の代表格である野村証券や大和証券。この辺りは一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
対してネット証券は、最大手のSBI証券でも一般知名度は低いです。
が、知名度の有無は投資に全く影響ありません。
「有名な野村証券だから、株が安く買えた」なんてことはないのです。(むしろ逆かも。。)
2.手数料
ネット証券と大手証券の最大にして最重要な違いが「手数料」です。
ネット証券が圧倒的に安いです。
大手証券(野村・大和:対面/電話)とネット証券(SBI・楽天・マネックス)の計5社での比較です。
証券会社名 | 取引額別 売買手数料 (税抜) | |||
10万円 | 20万円 | 50万円 | 100万円 | |
野村証券 | 2,600円 | 2,600円 | 6,500円 | 11,080円 |
大和証券 | 2,500円 | 2,500円 | 5,750円 | 11,500円 |
SBI証券 | 90円 | 105円 | 250円 | 487円 |
楽天証券 | 90円 | 105円 | 250円 | 487円 |
マネックス証券 | 100円 | 180円 | 450円 | 1,000円 |
文字通り、けた違いの手数料差です。
手数料差は、投資の成績にもろに影響してきます。安いに越したことはありません。
後述しますが、これがネット証券をオススメする一番の理由です。
3.営業マンからの情報
大手証券会社では営業マンからおすすめ銘柄やお得情報を教えてもらいます。
が、私の私見を述べさせてもらうなら
金融関係の営業マンは、手数料を稼ぎたいのです。
しかし我々投資家は、資産を増やしたいのです。
両者の利害は一致しておらず、営業マンの話を真に受けていたらきっと手数料のバカ高い投資信託等ばかり買ってしまう羽目になります。(参考記事)
彼らの助言と言うものは、むしろ正直無いほうがいいといえます。
4.IPO
これだけは唯一大手証券会社が勝っている点と言えます。
IPOとは、Initial Public Offeringの略語で、日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」と表します。具体的には、株を投資家に売り出して、証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすることをIPOといいます。
そして、IPO株投資とは、新規上場するときに投資家に配られる“株を買う権利”を抽選で手に入れ、上場日のはじめに付く株価(初値〔はつね〕)で株を売ることで利益を出すことです。もっとかんたんに言えば、「上場する前に株を手に入れて、上場日に売る」という作業。 たったこれだけで利益が出る投資法です。(得体のしれない“未公開株詐欺”とは違って、信用のある証券会社から公正な抽選によって手に入れます)
(出典:やさしいIPO 株の始め方)
要は、新たに上場(売買可能となる)される株を特別価格で買えちゃうってことです。
大抵は買ってすぐ売ることで、利益が出ます(77勝12敗1分@2019年)。
このIPOは誰でもできるわけではなく、申し込んで抽選で割り当てられるパターンが多いのですが、大手証券会社のほうが当選確率が高い(枠をいっぱい持っている)のです。
ただし、現在(2020年3月)のような荒れた相場や景気が下降線をたどり始めた際は、勝てる確率が下がってくるため、確実に儲けられる手法とは言えないので要注意です。
ネット証券をオススメする理由
大手証券会社との違いの部分でほぼ内容は出てきましたが、おさらいとしてネット証券をオススメする理由をまとめます。
- 手数料が安い
- 無駄な勧誘がない
- PC、スマホでの取引・分析ツールの充実
ネット証券の手数料の安さ
もう一度おさらいとして手数料を比較します。それぞれの価格の株を取引する際の手数料です。
証券会社名 | 取引額別 売買手数料 (税抜) | |||
10万円 | 20万円 | 50万円 | 100万円 | |
野村証券 | 2,600円 | 2,600円 | 6,500円 | 11,080円 |
大和証券 | 2,500円 | 2,500円 | 5,750円 | 11,500円 |
SBI証券 | 90円 | 105円 | 250円 | 487円 |
楽天証券 | 90円 | 105円 | 250円 | 487円 |
マネックス証券 | 100円 | 180円 | 450円 | 1,000円 |
ちなみに、株を買ったらいつか売らないと現金になりません。
つまり売る時も同じだけ手数料がかかるのです。
100万円の株を同じタイミングで売買しても、ネット証券と大手証券では約2万円の違いが出ます。
この手数料差は、投資成績にもろに影響します。
例えば10,000円で買った株が、運よく10%値上がりした場合を考えましょう。(大抵の日本株取引は、100株単位が原則なので100株売買した場合を想定します。)
ネット証券では利益が約10万円なのに対し、大手証券利用だと約8万円になってしまいます。
なんと20%以上も利益が少なくなるのです。
投資の目的が「資産を最大化する」ことである以上、手数料は少ないに越したことがないのです。
これがネット証券をオススメする最大の理由です。
ネット証券には無駄な勧誘がない
大手証券会社では、営業マンのノルマ達成のためか勧誘電話が良くかかってきます。
5年以上(勤務先の持ち株の売却をする以外に)使ってないヤシロにも、しつこくかかってきます。
後学の(ネタにする)ため話を少し聞くと
- 購入手数料が3%超、信託報酬1%/年の投資信託
- 政情不安がささやかれる国の債券
- 超マイナーな通貨の外貨預金
など、これでもかと言うくらい悪条件がそろったものばかりです。
私もネット証券で投資信託を買っていますが(SBI・バンガード・S&P500)、購入手数料は0、信託報酬が0.1%以下です。
ちなみにネット証券の口座を開設して7年程度たちますが、いまだに勧誘の電話は1本もかかってきたことがありません。
分析ツールの充実さ
ネット証券は、主戦場がネットであるからこそ、各種分析ツールが多様です。
ただしヤシロは長期投資というスタンスから使い慣れておらず、少しもったいない気分です。
ネット証券は破たんしても大丈夫!安心できる理由
これだけメリットが大きいネット証券ですが、
と言う声も根強く残ります。
が、結論から言うと「大丈夫!」ということです。
仮に破たんしても、あなたの資産は保全される(大手/ネットかかわらず)
証券会社は顧客の大事な資産を多く預かる性質上、様々な資産保全のため資産を厳重に管理されています。
仮に証券会社が倒産しても、顧客の資産は以下のようにしっかり確保されています。
証券会社に預けているお金
株式購入のためなどの資金として証券会社に預けているお金は、証券会社自身が持つお金とは別で管理されています。
「分別管理」と言われ、要は顧客の財布と証券会社の財布は別々にしてあって、証券会社に何かあっても、顧客の財布の中身は手つかず ということです。
証券会社で買った株式
株式は通常、「証券保管振替機構(通称:ほふり)」というところで管理されています。
現金と同じ考え方で、証券会社が触れない場所に預けてある形です。
もし証券会社が潰れても、あなたの株式はそのまま残っています。(証券会社を移す手間は発生しますがね。)
証券会社で買った投資信託
これも全く問題ありません。
証券会社はただの窓口です。投資信託のお金は「信託銀行」に預けられ、「投資信託会社」が運用しています。
窓口が潰れても、今まで通り運用されていきますし、資産はそのまま残り続けます。
投資信託会社が潰れても、運用資産は「投資信託会社と別に管理」されています。(証券会社に預けているお金 と同じ考え)
ネット証券でも大手証券でも、潰れても資産は大丈夫 と言う点はどちらも一緒です。
オススメしているネット証券3社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)は、いずれも「分別管理」「証券保管振替機構への登録」がキッチリなされており、十分安心できる証券会社です。(もちろん大手証券会社も)
まとめ
ネット証券と大手証券の違いについて解説しました。まとめると
- 知名度 (大手証券が高いけど意味なし)
- 手数料 (大手証券が高い。。高すぎる。。。)
- 営業マンからの情報 (いらない)
- IPO (これだけは大手証券に軍配)
ということでした。このことからヤシロはネット証券をオススメします。
- 手数料が超安い
- 営業マンからの勧誘がない
と言えます。
また、証券会社は破たんした際でも顧客の資産をしっかり保全する機構になっているため、ネット証券でも大手証券でも安心して資産を預けられます。
ぜひ今から投資を始める方は、以下のようなネット証券で口座を開いて賢く運用していきましょう!