普段ブログで書評を書かれている方、結構いらっしゃると思います。
でも、書評を書くのって結構面倒なもの。
好きで書いている方はそうでもないかもしれませんが、アフィリエイト目的で書かれている方は特に「もっと簡単に書ければいいな」とお思いでしょう。
そんな面倒くさがりなあなたへ、簡単かつ人と違った視点でもオリジナルな書評を簡単に書く方法を解説いたします。
前述の面倒くさがりさんはもちろん、普段読書好きで書評を書かれている方も、ぜひ参考にしてください。
今までと違った書評の書き方となりますので、「こんな書評の書き方もあるんだ」という新たな切り口で、より深い読書が出来ること請け合いです。
ロジック的な書き方なのにその人の個性が色濃く出て、しかも簡単な方法なので是非記事を読みながら実際に書評を書いてみてくださいね。
簡単でオリジナルな書評を書く3ステップ
いい書評・読まれる書評というのはどういうものでしょうか?
私は以下の要素があるのがいい書評だと考えます。
- 独自の目線での感想
- 感想の裏付け
- 他の本とのつながりや他のオススメ本の紹介
皆んなと同じような感想では、その人が書評を書く意味がないですし、ただの感想で終わって考察が何もないものだと、たんなる自己満足な文章です。
また、書評を読んで同じ作者の別の作品や、つながるものがある作品が分かれば、それだけ書評に深みが出ますよね。
ですので、これら3要素はいい書評に必要不可欠なのです。
ではどのようにすればこの条件を満たすいい書評が書けるのか?
次の3つのステップで書いていけば簡単に書けるのです。
- 重要な箇所(面白い箇所)を3箇所選ぶ
- なぜ重要なのかの説明を加える
- 著者の背景や他作品と絡める
これらを順に追って書いていけば、不思議と上手な書評になるのです。
ではそれぞれのステップについて解説していきます。
簡単書評の書き方 ① 重要箇所を3箇所選ぶ
これは本を読んでいく際に実施することとなります。
読んでいくうちに、ビジネス書などなら「これ、重要だな」、小説なら「ここ面白いな」という箇所が必ずあると思います。そんな時は、本にマーカーを引いていきましょう(引きたくない場合は、付箋でもOK)。
結構な箇所にマーカーが引かれると思いますが、次はその中でもより「重要・面白い」と思った箇所を3箇所に絞ってください。
その際、本全体の序盤・中盤・終盤に一個ずつあればなおいいでしょう。
この方法がなぜよいのか?
それは、心理的ハードルの低さとオリジナリティの出しやすさです。
本を一度読み終わった後に、「重要なポイントはどこでしたか?」と聞かれるより、「この10個のポイントのうち、重要な3点を選んでください」と言われる方がはるかに簡単だと感じるでしょう。
「晩飯何食べにいく?」ときかれるより、「中華・イタリアン・和食でどれ食べる?」と聞かれた方が明らかに選び易いのと同様のことです。
ヒトは選択肢を選ぶ時、フリーの状態で考えるより遥かに心理的負担が小さくなります。そしてより深く考えることができるのです。
また、本の中で重要な点というのは1箇所や2箇所であれば他人と被ることが往々にしてあります。が3箇所全て他人と被ることはまずありません。
たとえば「好きな女優(俳優)を3人挙げてください」といった際、周囲の人と丸かぶりすることってあるでしょうか?1人や2人被ることはあるかもしれませんね。でも3人全て被るなんてことは、まずないはずです。
それと同様に、同じ本を読んだとしても重要な点・面白いと感じた点が3つとも被るなんてことはありえないのです。
その本のその3つの部分を選んだということがあなたの個性なのです。
たまに、書評で一つのことばかり集中して書いてあるものがあります。たしかに文章が上手でそれだけを見ると素晴らしい感想かもしれませんが、他の人も同じようなことを書いている可能性も往々にしてあるのです。それでは折角の書評の価値も下がってしまいます。
この方法だと他人と書いているポイントが被らないので、多少文章が拙くても「この人はこういう所が面白いと感じたのか」と独自な目線だと感じてくれるはずです。
簡単書評の書き方 ② 選んだ箇所の理由づけ
ステップ1で重要箇所を3箇所選びました。次はそこに肉付けをしていきます。具体的にいうと、「なぜそこを重要だと感じたのか」を自分なりに説明するのです。
根拠を述べるというのは、普通に読んだだけでは非常に難しいものになります。
「説明する」って実はかなり理解が深くないとできません。クイズ番組でおなじみ、京大出身の宇治原さんの勉強法で、「友達同士で仮想授業をやり合っていた」というのがありますが、まさにこれに当たります。
物事を他人に説明するには、その箇所をしっかりと理解していなければいけません。前後のつながりや背景まで理解していないと、なかなか説明はできないでしょう。書評も同じです。重要箇所がなぜ重要なのかは、ビジネス書なら含まれるキーワード、小説なら登場人物についてしっかりと理解していないと書けません。
根拠を述べるというのは、普通に読んだだけでは非常に難しいですよね。
しかし、ステップ1で書いた「重要箇所を探しながら読む」ということをしていると、実は簡単にできるんです。なぜなら、「重要箇所を探しながら読む」ということは、知らず知らずのうちに、自分の中でなぜ重要なのかを理由づけしているからです。
ですので
選んだ箇所の前後の文章をさらっと読み返すだけで、理由づけは簡単にできるのです。
あとは選んだそれぞれの箇所を適当な言葉で繋げればOKです。
簡単書評の書き方 ③ 著者の背景や他作品とからめる
これは他作品の読書経験がないとなかなか難しいですが、あれば非常に書評に深みがでます。
池井戸潤さんや伊坂幸太郎さんの作品などは、シリーズ化したものはもちろんですが、されてない作品でも、ちょい役で他の小説に出てきた人物が出てきたりします。
このつながりに触れて書評を書くのです。
すると、
という目で見られます。
また、他の作品との比較(以前の〇〇という作品に比べて、暗い雰囲気だった とか)でもいいでしょう。
それが難しければ、著者の背景に絡めたことを書けばいいんです。あまりその著者を知らなくても、世の中にはウィキペディアという心強い味方がいます。出身地方や年代、その人の経歴に絡めて(〇〇という考え方は、△△地方の気質からくるものだろう とか)みればよいですね。ウィキペディアにも載ってなければ、巻末の著者紹介を多少引用してもいいですね。
これをする利点としては、深みが出ることもそうですが、ブログ読者が他作品を購入したり、他作品の書評を見るきっかけ(あなたが書いていれば)にもなるため、アフィリエイトなどの収益性にもいい影響が出る、非常に良い方法なのです!
まとめ
いい書評を簡単に書く方法について、3ステップで説明してきました。
- 重要な箇所(面白い箇所)を3箇所選ぶ
- なぜ重要なのかの説明を加える
- 著者の背景や他作品と絡める
最初は「簡単」と銘打っていますが多少時間がかかるでしょうが、2、3冊同じことをやってみれば、確実に過去の書評に比べて深みのあるいい書評が書けることを実感するはずです。
それだけの書評を書くには、今までのやり方だと、相当な回数読み込まないとできなかっったはずです。
ぜひ一度、できれば2、3冊分試しに書いてみてください。
きっと素晴らしい書評が書けることでしょう。